料理の時間の中で、一番手間で、時間を要するのが、切る作業だ。
野菜など、食材を切ることが終わってしまえば、料理は大方、終ったようなも
のである。

野菜を摂る重要性が、母親に、強迫観念のように迫られ、必ず、何品目かを食
卓に上げなければならない。
忙しい時、このカットの手間を省けることは、とてつもなく有難いことだ。

最近、よく私が利用するのが、キャベツのせん切りパックだ。
天候の影響で、キャベツの価格が上がった際に、どうせ切らなくてはならない
し、割高だとしても、使い切れなくなるよりはマシ、と手に取ったのがきっか
け。
その日に食べきってしまえば、美味しくいただける。
残してしまうと、乾いてしまい、紙のようになってしまい、水に晒したりする
工夫が必要になる。
心配なのは、その栄養価の損失程度だが、ビタミン以外は、さほど減らないと
いうことだ。

これは良いと、レタスや、人参、大根のホソーく切ったやつなど、サラダのタ
イプによって、いろいろなカット野菜パックを利用している。
3個入りの焼きそば用の、野菜パックも便利。

過去に、きんぴら用の牛蒡を切る手間を嫌い、カット牛蒡を使ってみたが、牛
蒡の風味がしないのにがっかりしたことがあり、これは止めた。

かぼちゃも、硬かったりして手間なので、カットしてあるやつを使ってみた。
やはり、風味が…
何かに混ぜ込むメニューの時は良いが、それ自体を楽しみたい時は避ける。
冷凍のカットかぼちゃは、レンジでも、煮ても、すぐに溶けてしまい、閉口し
た。

冷凍のほうれん草や、ネギ等も、どうもそれらしくなく、うまく付き合えない。

企業の技術はドンドン発達するから、美味しいカット野菜が出現する日も近い
だろう。
それまでは、これも老化防止と、せっせと自分で切ろうと思う。